設立より2年、さいちゃれが2018年に目指すもの
”さいちゃれ”が目指すもの
人生100年時代を生きる都市型アクテイブシニア(「60代の若者」)に対し、社会的要請とシニアのニーズに適応した継続して活躍できる場の提供とプロジェクト活動によるやりがいの場を提供し、能力と個性に適した就労マッチング情報の提供に繋げる活動をいよいよ本格的に活動してまいります。
(背景)
私たちが、仕事や子育てから解放されシニアの世代となり、待ち受けた現実は次のようなものでした。
①年齢というただ一つの理由だけで、「退職」という今までの生き方をすべて変えねばならない社会環境の変化 (従来はハッピーリタイアメントとして考えられたが・・)
②退職後の第2の人生を自己実現の場として活躍の場を求めた場合、あるのはキャリアの否定と、単純作業の提供という現実(特定のキャリアの人にとっては当然別の事ではあるが・・)
③多くの退職者にもたらされるのは、日がな「テレビ漬け」といった孤独の現実(イギリスでは既に孤独担当大臣も任命されている)
結果として、リタイアしたシニアにとっては現実の社会からは距離を一歩退き、行く場所もなく、一日中テレビを相手に過ごす孤独な生活をイメージさせます。そんな反面、一日の多くをテレビを見続けるリタイア組にとっても働く機会さえあればとの思いは強く、また小規模零細企業にとってはそんなキャリアを持つ人材が欲しいと言う現実もまた存在しています。
脚本家の倉本聰氏は『60代の若者たちへ』のメッセージにおいて老いてフェードアウトしていく中で、大切なのは長く生きることより、どのように生きるかということ、と言っています。
私たちがシニアと呼ばれる世代となり、今感じるのは、比較的自由なライフスタイルをもつことも可能であり、社会活動参加や趣味で余暇を過ごす世代となった今、このようなネガテイブな評価に対しては、強い疑問を抱かざるをえません。多様な価値観や自由なライフスタイルを好む私たちの価値観を都市型アクテイブシニアと言うならば次のような特徴を持つと思います。
①PC・スマホを充分に利用し、ネット通販を楽しむだけでなく、FacebookやLineなどのSNSツールを使って情報発信を楽しみ、ICT環境に充分になじんでいる。
②どのように生きるかを尊重し、流行度の高い感度を持ち、自分の価値とマッチする社会貢献を考えている。
これらのことから高いスキルを持ち、多様な価値観を持つ「60代の若者」にとってはその能力を生かす場の提供さえあれば、社会から孤立することなく、活躍し続けることが出来ると私たちは思っています。
2018年のさいちゃれ活動は、「学び直し」と「再チャレンジ」をベースに自分探しを主たる目的として学んだ、立教セカンドステージ大学を卒業したメンバーを中心に据え、これら「60代の若者」に対し、社会で活躍し続けることのできる場の提供、自分の思いを達成することのできるやりがいの場の提供、そしてそれを達成するためのスキル再構築の場を提供する活動に取り組んでまいります。
(シニアの再チャレンジを支援する会の2018年度活動方針)
さいちゃれが行う三つの活動
①マッチング事業をとおし、社会で活躍し続けることの出来る場の提供を行います。
・社会と会員の活躍の場を結びつけるため、外部機関と連携したマッチング事業を行います。
②プロジェクト事業をとおし、自分の思いを達成することのできるやりがいの場を提供いたします。
・さいちゃれは会員からの積極的、自発的なプロジェクト提案を求めます。一定の条件を満たすプロジェクトには、さいちゃれは持てるインフラを提供し、積極的に活動支援いたします。
(さいちゃれ支援の詳細はプロジェクトのページでで説明いたします)
③さいちゃれ講座をとおし、第二のステージで再活躍するためのスキル再構築の場を提供いたします。
・立教セカンドステージ大学の現役生及び修了生を中心に、都市型シニアが社会参画に一歩踏み出すための準備として、当団体が自ら開設する講座である「IT講座」を提供いたします。
・社会に貢献したい気持ちをソーシャルビジネスやプロボノとして立上げる事業を支援するため、有力な外部機関と連携し、「ソーシャルビジネス講座」「NPO法人設立講座」「生きがい創造講座」等を開設 予定です。
さいちゃれ活動評価
2018年よりさいちゃれ活動評価を行います。さいちゃれ活動は、継続する生きがいの場を提供することを目標とします。この活動に対しては、参加会員の満足、実施プロジェクトの評価、マッチング企業・団体等からさいちゃれ活動が、適切であることが評価され、初めてさいちゃれ活動が有意義であると評価されたものと思います。また将来的にはより広く社会から認められる活動とする為、関連団体やその他社会から評価される仕組みについても検討してまいります。
プロジェクト実施評価
プロジェクト運営については、黒字で運営されることを前提にします。よってPlan-Do-Check-Actを励行し、プロジェクト運営評価(活動計画評価・活動実績評価(1サイクル3年での実績評価)・継続事業評価)を行います。この評価は3年を一区切りとし、今後の活動の継続についても評価を行います。
結果として私たちの会員活動がロールモデルになり「60代の若者」が社会に増え続けることを目指します。
シニアの再チャレンジを支援する会 会員一同