「フィリピンに本をおくる会」の活動
「フィリピンに本をおくる会」の活動は、同団体の代表である金子さんと、打ち合わせの結果、2020年4月より私たちさいちゃれ活動に合流し、さいちゃれプロジェクト活動として、その活動を継続してまいります。
〇「フィリピンに本をおくる会」の活動は
・フィリピンに本を送る会の活動は、活動代表を務める金子多美江さんが、電気も水道もないフィリピン山岳地帯の子供達に対し、タガログ語翻訳した絵本を届ける活動。日本から持参した絵本に、目を輝かせたフィリピン山岳地帯の子供たちに触れたことにより、現地に3つの図書館を建設。以来約30年、毎年400冊の絵本を送り、送った絵本は8,000冊を超える。老朽化したマガタ第2図書館の再建は当活動の喫緊の課題となっています。
すでに絵本から学ぶ喜びを知った子供たちも大人となり、高等教育を受けた者たちは教育者として現地に戻る者、また図書館の運営に携わる者、この存在により、今では教育モデル地区と言われるまでになり、地域の主要な役割を担いつつある。そして長年継続する当活動は、日本とフィリピン現地との信頼関係の架け橋となっています。今後はさらに、山奥の学校にも活動を展開することにより、フィリピンでも差別される山岳地帯の子供達にも地域教育の醸成と、地域を主導する人材の輩出、そして日本と現地との信頼関係のさらなる構築を目指してまいります。
〇金子さんの経歴
1934年生まれ
大学卒業後、昭和32年(1957年)に小学校教員に。
・活動の推移
①1995年~2015年 海外教育支援協会にてフィリピン マガタ地区への支援
②2015年 海外教育支援協会の解散に伴い、「フィリピンに本を送る会」を立ち上げ
③その他、読み聞かせの会、図書推進活動等で活動
・マガタ地区について
・マニラから約100㎞ 交通の便が悪いのでマガタ迄1日かかる
・マニラ ⇒(車)⇒ マンガーハン ⇒ 徒歩で橋を3つ渡る⇒ マガタ
・川に挟まれ、崖に囲まれたやせた土地で、山岳少数民族が暮らす
・乾期には車で橋を渡ることができるが、雨期になると橋が埋まるので、泥水の川を歩いて渡る
〇マガタでの活動
最初に海外教育支援協会学校訪問した時に学校が欲しいという要望があり海外教育支援協会の三本
の矢として、以下の支援を計画
1.農業教育 2.職業教育 3.識字教育(図書館)
*農業教育は作物が出来ても台風が来ると全て流されてしまうので、続かない
*職業教育もうまくいかなかった
*唯一3つ目の教育が根付き、村の人たちの協力を得て、
第一図書館を建設
第二図書館は識字学校の跡地に建設 (小谷先生の支援頂いた寄付で現地の本を購入し、「ひ
だ文庫」として図書館にコーナーがある。)
〇金子さんのコメント(2018年12月5日埼玉新聞で紹介された金子さんのコメントから)
フィリピンで職業訓練や図書館建設などの支援活動を行い、現在は解散した有志団体「海外教育支援協会」(東京都豊島区)の活動のうち、絵本を送る活動を引き継ぎ、2015年に発足。会代表を務める金子多美江さん(84)は、小学 校教員を退職後、同協会の活動に参加。友人と初めて現地を訪れた際、持参した日本の絵本に目を輝かせる現地の子どもたちの様子に心動かされたという。
「でも、やはり、現地の皆さんには現地の言葉、タガログ語で読んでほしいと思ったんです」と金子さん。以来、寄贈されたり、古書店で購入した絵本にボランティアが翻訳したタガログ語訳文を貼り重ねた絵本を作成し、年に2、3回、現地へと届けている。
〇2019年現地の訪問予定
・2019年は3名が参加の予定。(費用は個人負担でおおよそ15万円/人)
受賞おめでとう!!!
認められた私たちの活動 日本子どもの本研究会実践研究賞大賞受賞!
「フイリピンに本をおくる会」の活動を推進している金子多美江さんが、永年会員となっている「日本子どもの本研究会」で、今年50 周年記念に設置された実践研究賞大賞を見事受賞されました。7月29日国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された50周年記念全国大会で表彰式が行われました。
20年以上にわたるフイリピンの山奥、極貧の村の子どもたちに、 学校を建て、図書館3 館を建て、これまで送った本は6 0 00冊を超えました。この本を読む喜びを送り続ける地道な活動は、まさに子どもたちにとって『世界に開く窓』となりました。
〇動画で紹介するマガタ
活動を支援いただく合田さんより提供頂いたマガタ地区紹介の動画です。
フィリピンに本をおくる会の活動通信